（58） ボケ老人　-　差別語ではなく、罵倒語として


日刊ゲンダイに連載中の、「俵孝太郎の辻斬り説法」は余りにもバカバカシイので、普段は無視していますが今日の説法には全く呆れてしまいました。

以下、転載。


小沢騒動　ナベツネ批判をどうみるか

「小沢プッツン騒動」をめぐって、渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長を名指しで批判する向きがある。読売の天敵である朝日が、とりわけ熱心だ。
しかしこれは、端的にいえば非力・無能な政治記者の遠吠えにすぎない。欧米でも日本でも、新聞は政治的黒白を明確に打ち出して現実政治に影響を与える大新聞・おおしんぶんと、市井の雑事を面白おかしく伝える小新聞・こしんぶんの２つの流れがあった。
米・英・仏などの朝刊・週間の大新聞は、いまでも選挙に際して読者に支持政党を明示して臨むし、支持する政権に人材を送り出す。夕刊の小新聞は政治を外野席からヤジるだけだ。
小新聞として出発した朝日も、明治以来、多くの大新聞的政治記者を生んできた。戦前･戦中・戦後を通じて活躍した緒方竹虎をはじめ、吉田茂側近として池田隼人・佐藤栄作時代まで「大磯」と時の首相をつないだＳという大記者もいた。安保改定前夜の社会党分裂・民主党結成は、Ｔ論説委員が知恵を出し、Ｏ社会党キャップがオルグし、最後はＹ政治部長の西尾末広インタビューで仕上げるチームプレーだった。
他でも、三木武夫政権をつくった「椎名裁定」がもっぱらサンケイのＦ記者の独り舞台だったことは、知る人ぞ知る事実だ。
じっくり人脈を築き、肝胆相照らす政治家と結んで政局を動かす。じっくりひとりの政治家と取り組み、最後にその評伝を書く。その２つが政治記者の王道だ。どれもテレビ芸人にはできない。新聞記者だけができる芸当だ。
たかが瞬間芸にすぎないテレビの横行と、それに圧倒される不勉強・怠慢な新聞記者が、日本の政治を悪くしている。ナベツネの悪口を言うヒマがあれば彼の爪の垢を煎じて飲め、と言いたい。（木曜掲載）


要するに政治記者とは、謀略家であり、コバンザメの如く時の権力者に張付き、老後は政治家の評伝の印税で余生を楽しむ、その程度の人間であり、その爪の垢を煎じて飲めと公言して憚らない、ボケ老人の戯言ですね。


それにしても、「夕刊の小新聞は政治を外野席からヤジるだけだ」と言われてなお、この駄文を掲載する「日刊ゲンダイ」には敬意を表しておきます。


もう忘れてしまった、「渡邊恒雄　メディアと権力」魚住昭を、もう一度読んでみようかな。


俵 孝太郎（たわら こうたろう）-　Wikipedia

元産経新聞政治部記者・同社論説委員、文化放送・フジテレビニュースキャスター、政治評論家


英語版に見るJournalism（2005年3月8日版）-　Wikipedia

ジャーナリズムとは、散在している事物や人について現在起こっている出来事、流れ（トレンド）の情報を集め、検証し、レポートし、分析する技能・訓練のことである。それらの技能を有している者・それらの作業を行っている者を、ジャーナリストと呼ぶ。
ジャーナリズムは、しばしば「歴史」の最初のドラフト版、同時代史と呼ばれる。たとえニュースの記事がしばしば締め切りに追われたなかで書かれるものだとしても、それらは通常、出版される前に編集され、校正される。
ジャーナリストの情報源との関係（相互作用）には、ときおり守秘義務を含む。西洋の多くの政府は、報道の自由を保障している。それはときおり、ジャーナリストへの法的な保護にまで拡張される。検察や警察からの要請・要求があった場合でも、ニュースの情報源を秘匿することが許されるのである。
ジャーナリズムの中心的な活動は、出来事を誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように行ったかをレポートすること、その出来事や流れが持つインパクトや意味を説明すること、である。ジャーナリズムは、幾種類ものメディアに存在する。新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、そして新しくは、インターネットにである。
大抵の場合、事実のレポートと意見（新聞の社説やコラム・論評）は区別される。
しかしながら、この区別はしばしばとても難しい。ジャーナリストは、プロパガンダ（宣伝）や偽りの情報に、意図せずに乗せられることに陥りやすい。またジャーナリストは、報道する事柄を取捨選択する作業の中で、事実の持つ意味・価値に、先入観や特定の傾向や偏見を与えることになりやすい。たとえば、何か逸話に焦点を当てるときや、一連の出来事への部分的な説明を試みるときである。外国の出来事をレポートするときは、よりそうした罠に陥る余地がある。なぜならそれはその距離から、地理的な理由により、ライターや新聞の編集者たちにとって、事実を確認して報道することはより難しいからである。
新聞や定期刊行物は、しばしばジャーナリストによって書かれた特集記事を含む。特集記事を書くジャーナリストはその道のスペシャリストである。


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