（45） 朝青龍の場合


モンゴル出身の横綱、朝青龍がバッシングを受けています。
理由は、負傷のため大相撲の巡業を休場したにも関わらず、モンゴルに治療のために帰国していた際にモンゴル政府の要請でサッカーをしていたというものです。

おそらくは、「ズル休み」の印象を持たれてしまったものと考えられます。
ヒジの故障と腰の疲労骨折との事ですが、果たしてそれがどのようなものか詳しい事は判りません。
ここで、「詳しい事」とは次の意味です。

�@　お遊びサッカーと相撲の真剣勝負では、どれ位からだへの負担の差があるのか。
�A　モンゴル政府の要請がどれ位強いものであったか（あるいはモンゴルの人々の横綱への期待感）。

�@については、瞬間的に全てのパワーをぶつける相撲と、お遊びサッカーではその負担は雲泥の差と思いますが、どうでしょうか。
なにしろ、関取の張り手は一般人なら死んでしまう程強力ですから、その様な場では「単なる疲労骨折」と言えども致命的な故障とも考えられます（疲労骨折って気が付かない場合もありますね、小さななヒビ程度なら単なる筋肉痛と見分けが付かないです）。

清原が登録抹消されたからと言って、社会生活に不自由しているとは聞きませんしね。
でも、人に観せるプレーは出来ないわけです。
ここには、スポーツ全般に対する無知と無理解がありそうです。

�Aについては、やはり故郷の英雄ですから、断り難かったとも思えますし、断った場合にはモンゴル国内で何らかのバッシングが起こったかも知れません。

結局、�@の議論に戻ってしまいますが、このあたりは専門医師の意見を正確に伝えることが報道の役割だろうと思われます。

※今日のテレビで、この話題を取上げて、角界の関係者らのインタビューを放送していましたが、
　いかにも「因習」と「朝青龍の人となり」に終始した発言ばかりで結局、彼らには何の解決能
　力もない事がよく解りました（角界に限らず、現代日本○○界すべての現象かな？）。


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