（35） 反戦平和運動と、９１１陰謀論３　・・・　東京都知事選への飛び火


（34）で、ｍｓｑ氏と某「反戦平和運動家」氏との議論を掲載しましたが、その続編です。

�@　ｍｓｑ氏の投稿：　統計の "チラリズム" でトリック

　　　日本共産党の志位委員長の浅野氏批判に対して、某氏が「統計データ」に基づき反論を投稿しました。
　　　これに対して、ｍｓｑ氏が、統計データの意図的なトリックとの批判を投稿しました。
　　　�Aは、某氏の最終反論です。

�A　Re: ＊＊氏のトリックを批判する(その4)

　　　「志位氏は、前県政と比べ浅野県政の福祉切り捨てで際立ったものとして、前県政では国保証取り上げが
　　　ゼロだったが、〇五年には二千三百三十世帯になったことを告発。
　　　『こうした政治は、石原都知事が革新都政時代につくられた福祉の施策を根こそぎ切り捨て、巨大開発に
　　　湯水のようにお金を注ぎ込んできたものと同じ中身だ』と批判しました」

　　　上記の志位氏発言では、「浅野県政の福祉切り捨てで際立ったものとして」というのが主語になります　
　　　（「として」を「は」に置き換えれば明瞭です）。次に「前県政では国保証取り上げがゼロだったが」と
　　　いう逆説（「が」は逆説の接続助詞）の前提文（Ｂ）（次の節を否定する文）がきます。
　　　述語部分（Ｃ）は「〇五年には二千三百三十世帯になった」です。
　　　そういう構文であることを前提にして、上記の文をわかりやすく書き直すと次のようになるでしょう。
　　　「浅野県政では、前県政では国保証取り上げがゼロだったものが、ゼロどころか（ゼロではなく）〇五年
　　　には二千三百三十世帯になった」
　　　志位氏は、「浅野県政時代に国保証取り上げがゼロだったことはない」と言っていることになるのです。
　　　この言い方は「明らかに誤り」だ、と私は言っているのです。浅野県政時代の2000年度には国保証取り
　　　上げはゼロだったわけですから。


なんだか良く解りません。　　わざわざ書き直す必要があるのでしょうか？

他者の発言を勝手に自分流にアレンジして、それを批判するというのがこの方の流儀のようです。

（34）でもそうでしたが・・・

ちなみに、上記の議論の基になっている某氏の「統計データ」の投稿とは次のようなものです。


　　　【被保険者資格証明書交付世帯数（市町村国保）】
　　　http://hodanren.doc-net.or.jp/news/iryounews/070223kokuho2.pdf

　　　　　　　2000年　2001年　 　 　2002年　　　　2003年　　2004年　　2005年　　2006年
　　　青森　　　0　　　　 0　　　 1,981（1981倍）　2,938　　 3,491　　 3,787　　 4,316
　　　岩手　　　3　　　　29　　　　 714（24.6倍）　2,058　　 1,624 　　1,377　　 1,288
　　　宮城　　　0　　　　36　　　　 942（　26倍）　1,205　　 1,879　　 2,330　　 2,932
　　　秋田 　　40　　 　 22　　　　 887（　40倍）　1,480　　 1,766　　 1,757　　 1,785
　　　山形 　　19　　　 113　　　　 589（　 5倍）　　863　　　 900　　 1,011　　 1,071
　　　福島　　424　　　 443　　　 2,046（ 4.6倍）　3,435　　 4,339　　 5,283　　 6,070
　　　※カッコ部分は便宜のため筆者が挿入しました。

　　　志位氏は「この一年間で資格証明書（注：国保証の取り上げ）は二十六倍」。 「ずいぶん冷たいやり方」
　　　です、とここでも浅野前県政を断罪します。しかし、東北６県のうち同じ時点で秋田県は４０倍、岩手県は
　　　２４．６倍、青森県にいたっては１９８１倍。表を見れば、２００２年度には、東北６県のすべてで「資格
　　　証明書交付世帯数」が前年度より急激に膨張していることがわかります。また、前年度の実績との比較で膨
　　　張率も異なることがわかります。
　　　なぜ、ことさら浅野前県政のみが非難されなければならないのでしょう？
　　　※宮城県だけでなく、２００２年度に東北６県のすべてで「資格証明書交付世帯数」が前年度より急激に膨
　　　張したのは、資格証明書の発行を義務づける法律が２０００年４月から施行されたことに大きな原因があり
　　　ます。
　　　浅野前県政のみを非難するのはどう見てもアンフェアです。


であれば、2001年度も、青森県は「資格証明書交付世帯数」はゼロです。
この事に言及しないのはどう見てもアンフェアです。

ちなみに、「青森県にいたっては１９８１倍」は明らかに間違いです・・・もう一度、算数のお勉強をし直して下さい。

なぜ、2002年で倍数を出されたのでしょうか？　　
志位委員長の発言をうまく利用されたのでしょうか・・・１９８１倍があるから？

前年度と比較可能な2003年度〜あるいは、2001年度、では何か不味いことでもあるのでしょうか？

それにしても、微妙に「小数以下」がカットされていますね。


・他者の発言を勝手に自分流にアレンジする。
・自分にとって都合の良いデータにのみ着目させる。

いや、実に

　　定石通り

ですね。


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